QiitaかZennか個人サイトか
Qiita
新卒の頃、もう10年ほど前になるが、Qiita にはとてもお世話になっていた。
ソフトウェアエンジニアとして初学者だった当時は、Google 検索でエラーメッセージの文字列をそのまま入力し、Qiita の記事にたどり着くことが多かった。
解放されていない Port を終了させるコマンドや、Docker のホストとコンテナ間でボリュームをマウントする方法など、自分が困っていることに対する解決策が整理されて書かれていて、読んでは納得し、助けられる場面が何度もあった。
ただ、いつ頃からかははっきりしないが、Qiita の記事を以前ほど読まなくなった。
言葉を選ぶのが難しいが、読みたいと感じる記事よりも、そうではない記事の割合が増えたように感じている。
怪文書のようなものや、転職話、スクールの宣伝と受け取れる内容を目にする機会も増えた。
記事そのものとの相性だけでなく、自分の技術レベルが少しずつ上がり、読みたい内容の水準や関心の向きが変わってきたことも影響している。
選り好みをするようになった結果、読む記事の数が減った、という感覚も近い。
その結果として、自然と Qiita を読む頻度が下がっていったのだと思う。
Zenn
どこかのタイミングで Zenn というサービスが登場し、記事が集まり始めた。
自分の調べたいキーワードで検索すると、検索結果に Zenn の記事が表示される割合が、徐々に高くなっていった。
自分の関心や感覚に合う内容が多く、読んでいて引っかかるものがあったのだと思う。
Web 界隈で、JavaScript や TypeScript を中心に仕事をしていることもあり、
それらに関する少しマニアックな話題や、仕組みを掘り下げた記事から学ぶことが多かった。
ブラウザのレンダリングエンジンの仕組みや、TypeScript の型パズルのような内容は、特に好みだった。
ただ、最近は Zenn の記事も、以前ほど読むことが少なくなってしまった。
理由として一番思い当たるのは、AI を使って書かれたように感じる記事が増えたことかもしれない。
体重が乗っていないというか、熱が伝わってこないというか、そんな印象を受けることが増えた。
もちろん、めっちゃよい記事も多く存在している。
それでも、目に入る AI 関連の記事の雰囲気が似通って感じられる場面が増えたし、「AI すごい」という記事などに、自分が少し疲れてしまったのかもしれない。
その結果として、自分が知りたい内容との距離を感じる場面が増え、またしても、読む機会が減っていったのだろう...。
記事の性質と距離感
サービスとして提供されているメディアには、投稿ガイドラインやルールが存在する。
その枠組みの中で、一定の自由度をもって記事が投稿されている、という前提がある。
怪文書のように感じられるものや、個人的な自慢話に近い記事に対して、批判的な気持ちを強く持っているわけではない。
プラットフォームに対して特別な愛着や正義感があるわけでもないため、記事の良し悪しを断定的に判断する立場でもないと思っている。
一方で、サービスを大切にしたいという気持ちから、投稿内容について声を上げる人の考えには、共感できる部分もある。
書かれた記事の扱いや整理については、プラットフォーム側に引き続き工夫や対応を期待したいところではある。
そうした記事を目にする機会が増えたと感じた結果、そういう傾向が強いと感じるサービスとは、自然と距離が離れていったのかもしれない。
個人サイトという置き場所
自分は昔から個人サイトを持っていて、記事はすべて Markdown ファイルとして残している。
https://silverbirder.github.io
自分の書いた記事を、人の目に触れやすい場所に置きたい、という気持ちがある。
個人サイトは有名なものではないため、届けたいと思っても、なかなか届かないと感じることがあるからだ。
そのため、これまでは人の目が集まりやすい場所として、Qiita や Zenn などにも記事を投稿してきた。
今後、新しい技術記事プラットフォームが誕生したら、そこに記事を移すかもしれないし、
あらためて、自由になんでも書ける個人サイトに重心を戻すこともあると思う。
最近は、二か月以上、ほぼ毎日記事を書き続けている。
内容も技術に限らず、日常生活のことを書くことが増え、書くこと自体を楽しめていると感じている。
個人サイトキュレーション
個人サイトを集めたキュレーションサイトを作るのも、面白いかもしれない。
誰でも、自分が検索したときによくヒットする個人サイトを登録して皆も目に入る、という雑イメージ。
最初は、泥臭い登録作業を黙々とやっていく。
個人サイトに RSS フィードがあれば、そのリンクを掲載し、気になったサイトの更新情報を追いかけられるようにする。
実際、自分自身も、いくつかの個人サイトの RSS フィードを購読している。
そうした形で、個人サイト同士をゆるくつなぐ場があってもよいのではないかと思っている。
過去に作成し、使われないままになっている「個人サイトへありがとうを伝える」個人開発アプリもあるので、それらを組み合わせることができたら、気持ちのよい場になるのかもしれない。