フリーランスになってやったこと
正社員からフリーランスになって 1年以上が経ちました。
この期間に実際に取り組んだことを、備忘録としてまとめておきます。
国民年金・国民健康保険の切り替え
正社員の頃は、厚生年金と健康保険組合(協会けんぽなど)に加入しています。
フリーランスになると、これらが 国民年金・国民健康保険へ切り替わります。
退職(失業扱い)時は、国民年金に免除制度があります。
私は一時的に全額免除を受けました。
免除中は将来の年金額が半分になりますが、受給資格は維持されます。
https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/menjo/20150428.html
また、免除した期間は「追納(追加で納めること)」が可能です。
ただし追納できる期限があるため、早めに市役所で確認しておくのがおすすめです。
国民健康保険にも自治体によっては減免制度がありますが、私は利用しませんでした。
プリンターの用意
フリーランスになると書類の取り扱いが増えます。
コンビニ印刷も便利ですが、自宅にプリンターがあると印刷だけでなく、書類のPDF化もできて捗ります。
開業届と青色申告の準備
フリーランスとして働くなら、まずは開業届を税務署へ提出します。
提出しなくても罰則はありませんが、後から各種手続きで必要になる場面がありますので、提出しておく方が安心です。
また、開業届の控えも取っておくこと良いです。
いつ開業したかとか後々必要になるからです。
(私は控えを取っておらず、少し困りました…)
提出時には、青色申告承認申請書も同時に提出しましょう。
青色申告を利用すると最大 65万円の控除 を受けられ、所得税を大きく減らせます。
所得税を減らすメリットは大きく、というのも 住民税は前年の所得で決まる からです。
住民税の金額には、毎回ゾッとします...。
e-Taxについての注意
確定申告で e-Tax を使う場合、Web版は機能が限定的です。
フル機能を使えるのは Windows のソフト版のみ(私が調べた当時)。
Macユーザーはここが少し不便かもしれません。
貯金・将来資金の準備
厚生年金と比べて、国民年金だけだと老後がやや不安です。
そこで、私は以下の複数の方法を組み合わせて将来資金を準備しています。
銀行貯金
定期預金などもありますが、我が家は手動でコツコツ貯めるスタイル。
iDeCo
- 国民年金保険料を免除されている期間は加入不可
- 引き出しは60歳以降
- 掛金は年に1度変更可能
- 受け取りは一括 or 有期年金(終身ではない)
- 掛金は全額所得控除
国民年金基金
- iDeCoと同様、免除期間は加入不可
- 1口目は掛金変更不可。2口目以降は変更可能
- 受給は原則65歳〜
- 終身年金
- iDeCoと合わせた上限は月68,000円
- 掛金は全額所得控除
NISA
私はウェルスナビを利用。
掛金の控除はありませんが、運用益が非課税になるのが魅力です。
健康診断を受ける場所を確保する
フリーランスは自分で健康診断を手配する必要があります。
地域の病院を探すか、福利厚生として健康診断が付いてくる団体へ加入するのも手です。
体が資本なので、年1回の受診は必須と感じています。
退職金の代わりに積み立てをする
個人事業主には退職金がありません。
その代わりとしておすすめなのが小規模企業共済です。
- 毎月1,000円〜積み立て可能
- 掛金は全額所得控除
- 将来の退職金代わりになる制度
加入しておいて損はないかと思います。
税理士を雇う
年収が1,000万円を超えると、2年後から 課税事業者(消費税の納付義務あり) になります。
税金まわりは本当に複雑なので、私は税理士さんに相談しました。
(何が必要かわからなくて不安だったので)オールインワンの会計ソフト(freee)を契約し、仕訳・確定申告などをお願いしています。
家賃の按分、本の購入、サブスク費なども経費として処理していただき、とても助かっています。
税理士を雇う際に調べた内容は以下の記事にまとめています。
https://silverbirder.github.io/blog/contents/20251027/
その他やったこと
ふるさと納税
寄付額 - 2,000円 が控除されます。
応援したい自治体に寄付できる点も気に入っています。
ふるさと納税ポータルサイトを比較した結果、私は さとふる を利用しています。
生命保険(死亡保険)
生命保険料控除が受けられるので加入しました。
おわりに
以上、正社員からフリーランスになってから実際に行ったことをまとめました。
これからフリーランスを目指す方の参考になれば嬉しいです。