家計簿を手動でつけている
以前は、某Mのマークの家計簿アプリを使って、自動で家計簿をつけていました。
銀行口座やクレジットカードを連携すると、支出や収入を自動で取得して、きれいにグラフ化してくれます。
とても便利だったのですが、「自動でやってくれるから、あとで見ればいいや」と思ってしまい、次第に見なくなっていきました。
結果として、家計簿を「つけている実感」が薄れていったのです。
そこで2年ほど前から、あえて手動で家計簿をつけるようにしました。
目的は、家計簿をつけている実感を取り戻し、お金の流れを自分の感覚でつかむことです。
システム開発も、まずは手動で仕組みを理解してから自動化しますよね。
やっていること
買い物の際は必ずレシートをもらい、月末にそれを見ながら(Mではない)家計簿アプリに1件ずつ入力しています。
カテゴリ、日付、金額を記録し、年金・保険料・税金などの支出も漏れなく入力します。
もちろん、お給料などの収入も同様です。
銀行口座の引き落としやクレジットカードの明細も確認します。
まとまった引き落としがある場合は、携帯料金などのように各サービスのマイページへログインし、内訳をチェックします。
わかりにくい支出があれば、その都度調べて記録します。
続けてわかった3つの良さ
1. 支出を振り返る時間が生まれる
1件ずつ入力していると、「あのお店のレシートだ、美味しかったな」と思い出す瞬間があります。
ただの記録作業ではなく、思い出を振り返るちょっとした時間になります。
その過程で「そういえば行けなかったあのお店、今度行こうかな」と、新しい行動のきっかけが生まれることもあります。
2. 不明な支出に気づける
明細を見ていると、ときどき「これ何だっけ?」という支出があります。
思い出せるものもあれば、不要なサブスクが見つかることもあります。
「初月無料、2ヶ月目から課金」など、うっかり解約を忘れていたサービスに気づくこともありました。
どうしても思い出せない支出は、引き落とし元に問い合わせたこともあります。
こうした経験から、支払い手段を絞るようになりました。
クレジットカードは1枚、電子決済も1種類に統一し、その電子決済に紐づけるカードも同じにしています。
公共料金などの口座引き落としも同じ銀行に揃え、支出の流れをシンプルにしました。
3. お金を使った実感が残る
手動入力は確かに手間ですが、その分「今月は外食が多かったな」「服に使いすぎたな」といった感覚が残ります。
電子決済が主流の今、レシートを見ながら入力することで“使った実感”を取り戻せます。
一時期は「来月は支出を抑えよう」と意識したこともありましたが、今はあまり制限しません。
楽しみを削ってまで節約しても、長続きしないからです。
大切なのは、お金の使い方を「自分で把握できている」状態だと思っています。
おわりに
手動入力は時間がかかります。
月末にレシートを整理して入力するのは、正直少し面倒です。
それでも、自分のお金の動きを肌感覚で理解できるのは大きな収穫です。
これからも私は、手間を楽しみながら手動で家計簿をつけていこうと思います。